さて、今日の俺はとっても早起きだ。
なんでかって?
そりゃ決まってるだろ君、それは今日が待ちに待った大阪大遠征の日だからだ。
いくぜ日本橋!ヒャッホゥ

 

大阪大遠征、それは俺の他愛ない一言から始まった。
孔雀「高校のうちに一回はさ」
例彼「うん」
孔雀「コミケは行きたいよな」
例彼「帰れ^-^」
孔雀「まぁ冗談はさておき、今年の夏は大阪行こうと思ってるんだぁ」
例彼「え?まじか、俺も連れて行ってくれ。いや、連れて行ってくださいお願いします」
孔雀「まぁ気が向いたらな」

これが今年の4月くらいの会話だったと思う。すまん、正直詳しい時期は覚えてない
んでそのことをいつものようにブログに書いて記事にすると、1つのコメントが来た
ars「おれもアニメイトとかそんなとこ行ったことないから今度一緒に行こうぜ!!(リアルに)
ってことで連絡先プリーズ(ぁ」
孔雀「おう、いいぜ!」(←今思うとかなり軽い返事)

そしてそれからもアラシさんとはちょくちょくとMSNで連絡を取り合い、大阪遠征に同行することになり、一緒にスケジュールなども練って
具体化していく遠征計画。
そしてアラシさんの強い要望(←ここ重要)と俺の”妹に強くなってほしい”という心優しき兄貴の心遣いにより、私の妹も連れていくことにした。
今日から俺のことは恭介と呼んでくれ
こうして孔雀・例の彼・妹・アラシさんの4人で大阪に向かうことになった。

 
 

そうしてようやく待ちに待った8月2日が今日なのだ!!!
7時半に例の彼の家に行き、そこから車で高速バス乗り場に移動して
3時間半ほどバスに揺られて、12時頃に日本橋に着いて
そしてそこでアラシさんと合流して、大阪の街を4人で闊歩する予定だ。

なんと6時に起きてしまった俺は準備をバリバリすませて、妹も起こして、準備を整えた。
ただ1つだけ問題が発生した
孔雀「お母さん帰ってこないね・・・」
妹 「うん・・・・・・」
孔雀「お金もらえないね・・・」
妹 「うん・・・・・・」

そう実は、この日お母様に2万円の援助金をもらう予定だったのだ。
このまま帰ってこなかったら手持ちの3万だけで行かなければいけない・・・
3万円だと移動だけで終わってしまってあまり買い物ができないではないか
さぁどうする俺

孔雀「なぁ、妹よ」
妹「うん?」
孔雀「携帯がさ、お金払ってなくて止まってるんだが・・・」
妹「・・・・・・・・・」
なんということだ、問題が1つ増えてしまった・・・。幸先の悪いスタートだぜ

叔母「どうしたんや?」
孔雀「それがお母さんが帰ってこなくて、電話も使えなくて、お金も貰えなくて・・・」
おば「お金か、いくらもらうつもりだったの?」
孔雀「2万」
叔母「仕方ないわ、じゃなけなしの1万7000円、はい」
孔雀「ありがとぉぉっぉおおおおおお」
こうして問題の一つは解決した。

これで財布の中の3万円と足して4万7千円だ。ふむ、予定の5万よりは若干低いが軍資金としては十分だろう。

孔雀「携帯は、仕方ない諦めよう。」
妹「流石だな兄者」

まぁ携帯がつながらないとアラシさんと連絡を取り合えないというすごい問題が発生するのだが、まぁそのへんはたぶん大丈夫だ。
大阪駅についたらロリコンっぽい人にかたっぱしから声をかければいいわけだ。
運が良かったら出会うだろう。たぶん。

孔雀「んじゃちょっと早いけど例の彼の家に行くぞ」
妹 「ん」

大きな懸念事項はまだ残っているものの、まぁ何とかなるだろうというポジティブな精神でそれを押さえつけて
ワクワクしながら例の彼の家へと向かった。
こんなにワクワクしたのは、親の金をぱくってビーダマンを買いに行った時以来だぜ
まぁそのあとこっぴどく叱られたんだが。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
例の彼「はやっ!!!!予定より20分も早くきやがって」
孔雀「いや、待ち合わせ時間には余裕をもって行動するのが基本だろ」
例の彼「5分前集合ってレベルじゃねーぞ」

例の彼の父「お、もう来たのか。そいじゃちょっくら送ってやる」
ということで例の彼の父に車で高速バス乗り場まで乗せて行ってもらうことに。
車の中で、おなじみの他愛のない会話をしてるうちに高速バス乗り場に着いた。

孔雀「とうとう、俺たちはここまで来ちまったな。」
例彼「バス乗り場着たぐらいでソワソワするな阿呆」
孔雀「それはそうと、ちょっとわちはちょっと小腹が空いたんだが」
例彼「なんだ、朝飯食ってないのか」
孔雀「うむ」
例彼「あそこに売店あるし、ちょっと寄るか」
孔雀「お前も何か食うだろ?」
妹 「ん」
孔雀「んじゃちょっと待って金の確認するし」

といって、カバンの中にあるであろう財布を取り出そうとする孔雀
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・

  .ト│|、                                |
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  i. ゙、 iヽ          /  /  / ヽ            │
.  lヽミ ゝ`‐、_   __,. ‐´  /  ,.イ   \ ヽ            |
  `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
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            ヽ     、__,,..             /:;;:   .!; \
             ヽ      :::::::::::           /:::;;::  /  

例彼「うお、一体どうしたキバヤシ孔雀」
孔雀「・・・・・・・・・」
例彼「おい・・・・・・」
孔雀「・・・・・・・・・」

        ,   / `ー---─一''"~´ ̄`ヾヽ
      i  i| ilレ           ミミミミ''"`─- 、
    , .,i! i !/i  i         ミミミミヾ   ミヾ ゙ヽ
    .i  ,!i l.| ' i  ゞ       彡ミミミヾ   ミヾヾ  `ヽ
  ,  i!、k ヽ、 ヽ          彡ミミ   ミヾヾ    ゙
  li l ヾ、    ヾ        _,,==  ミヘベ
  , |i、ヽ  ヽ、     ヽ             ヾ ゙
  !ヾ ヽー- _ ー- ,,__         〃ヾ
  ヾヽヾ ‐- ,,___             /ソツ、ヾゞ、ヾヾ
   ` 、`ー- 、...,,─--  __,,     彡ソソ ヾゞゞミミ
  ヽ.、 `ー --- .,,─--  __,, 彡ソソノ,;  ,,-弋ミミミミ
    \ ゙ー‐- 、..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-====、ヽミミミ
      ``,.-、-─r,=====、:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ ∧∧
         ゙iヾ ニill 〈 (.O)ーi` ̄´i  _`_-_'....'  li ゙_/   ヽ
        ゙i   ill::::::::;ー-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''  〃u \  財
        ゙i  :ill::::::::;;  ソ::::;i,、,  ヾ:::::::;''' _,,ノ'  ,r-|  布
         ゙i、  ゙`‐=='"..::::::;i,, .,,,  ゙゙'''''"~´    l_|  忘
          ヾ.イ        '''"..-一、   u   .lヽ   れ
            ヽ     :;;l ̄´ _,,,...,.ヽ     ,イ_〉  た
             ゙i. u   ;;iェ'´ i'  ヾト!    ./:! \
              ゙!.    :;;Fi、   ,,.ツ   ./;:;:  ゙i
             ./゙i ヽ   ゙;ヽニ二ニ-'´  ./ :;:;  / ヘ
            / i  ヽ    :..,,-‐' /::;'  ;:; /  /∨\/ 
         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
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  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i
 

例彼「おい、この時間だともう戻れないぞ。冗談なんだろ?嘘なんだろ?」
妹「お兄ちゃんちゃんと探した?」
孔雀「・・・・・・・・・」
例彼「おいおい冗談だろ・・・」
孔雀「まさかこんなところで俺の秘められたうっかり属性を発動するとは・・・」
例彼「・・・・・・・・・」
妹「1ガバスもないの?」
孔雀「叔母さんにもらった、1万7千円があるが・・・・・・」
例彼「帰りの電車代で1万ちょいは飛ぶな・・・」
孔雀「行きのバス代は先に払っておいてよかったな・・・」
例彼「昼食代は二人で2000円ぐらいとして、途中で買う飲み物とかお菓子とかetc...」
妹「・・・・・・・・・」
例彼「お前往復2万払って大阪まで市街観光行くって・・・・・・」
孔雀「ここまで来たら後戻りはできねぇだろ。突っ走ってやる」
例彼「お前の勇姿は忘れない・・・」
妹「あっちのお金も一緒にいれてたのに・・・」←てかこいつの一人称なに?マジでわかんね

 
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     .  |:::::::::::::::     }  ..... ......: ::::`二⊃ノ.  無茶しやがって…
     .  ヽ____    }  ..... ......: :::: ((  ̄
        r'ニニヽ._\. ノ.. ..... ......: ::::::  ;;.    最期の一服くらいはゆっくり吸わせてやるだろ
      r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、.
    /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ   戦友的に考えて…
 .   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'_つ
   | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ
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んでそのあとも妹と例の彼が無言で俺にプレッシャーをかけながら、時折冷めた白い目でこっちを見てくるのがかなり心を傷つけられた。
早く来い早く来いとバスが来るのを祈っていたが、星に願いは届かなかったのかバスはなかなかこなかった。
孔雀「いや、お前らだってちょっとドジぐらいするだろ!誰だってするよ俺だってする」
妹&彼「・・・・・・・・・」
孔雀「くそ、お前ら何だよ、一人を攻めやがって。こういうことぐらいたまにはあるだろ」
妹&彼「・・・・・・・・・」

 
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       V',:.: /:.:.:.|:.:.l:.:.:.|<圷示 ∨|ー-|:./」_:|:.:.|:.:./:.:.:/  :|   | |:.:.:.:.:.:.:',  
       !:∨:.:.:.:.:|:.:.|、.:|l ゞ='   ヘ| 'イ圷示/|: /:/'^レ   ∨  |:.:.:.:.:.:.:.:',   私の言ってる事、
        |:.:.:.:.:.:.:. |ヽ| ヽ|    ,    ゞ=' ′|/:/|r;/      \. |:.:.:.:.:.:.:.:.:',   私の行動、
        |:.:.: / ̄ ̄\ヘ.    ′       /イ:.:.|/、   ___ヽ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',   そんなに間違ってる…?
        |:/      /|:.:\  ` `     / |:.:/  「|Y´     \:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
      /       //|:.:.| \__ .. イ |,|/  l|:| |      ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:',
     ./       /〈. Vリ   | \_>'′  l      |:| |         ∧:.:.:.:.:.:.:.:.',
   ./       / \\  l| !ニニ}   /    ,./ |           \:.:.:.:.:.:.:',
  /.        ;' //  | |::|    /'     \ |           \:.:.:.:.|
 「 \         /  \\   .|/⌒ニニニ/      〉〉 |        /  〉:.:.:|
  \ \   _|    \\ .|    /     //  |        /    /:.:.:.:.|
   \  ̄    |     \\V   /  _ <イ    |     _,/    ∧:.:.:.:.|
.      \   _ハ     __\ ∨ /r<<___    ハ´ ̄、       / |:.:.:.:.|
      ノ  / ハ   |:::::::::::::`T::T::´ ̄::::::::::::::/-.、  / ゞ   ー  イ  ',:.:.:.:|
     〈       ト、 ハ:::::::::::::::L::i::::::::::::::::::::::/::::: || ∧  ∨      `ヘ   ',:.:.:|

彼「いや、間違いだらけだろ・・・財布忘れるって・・・」
孔雀「・・・・・・・・・」
あと余談になるんだが
俺達の横でバスを待ってる大学生の人達の会話がちょっと苛ッときた。

例彼「お、バス着たぞ」
孔雀「ふぅやっとか・・・」
妹 「・・・・・・・・・」
孔雀「そういうレンみたいな黙り方やめてくれ、恐い」
例彼「・・・・・・・・・」
孔雀「ちょ・・・・・・・・・」

まぁそそくさとバスに乗り込んだ。そのまま4時間ちかくバスに揺られる事になる。
妹とは席がとんでもなく離れてるので声をかけることもできんけど
まぁいいだろう。どうせあいつ寝てるだろうし。

通路を挟んで右には例の彼が座っている。何も用意してなかったのか手持ち無沙汰
まぁ私は、もはや右腕といっていいiPod君がいるので暇はしないんだが
例の彼が可哀想なので話しかけてやることにした。
こいつの一人で座ってる姿は、仲間と引き離されて今にも死にそうなうさぎを連想させられる。
まぁそんなわけで、しゃーなしで会話をしてやることにした。
といっても内容は、これから向かう場所に向けてのウォーミングアップみたいなオタ臭い話だったが。
まぁでも私と例の彼は、主語と目的語なしで会話できるというすごい特技があるので周りの人には何もわからないだろう。
ちなみにこの技は友達からも褒められていて、私と例の彼もかなり高等な技術だと自負している。
心が通じ合ってない人同士でやると会話が噛合わなくなるから注意だ。あ、別に私はこいつと心が通じ合ってるわけじゃないけどね。そんな事想像するだけで吐き気催すぜ
ただ、こういう系の事に関しての思考回路が似てるんで何とかなるわけで。

そんな会話をしながら、頭の中で毒を吐いてたらちょうどよく眠くなってきた。
さっきみてきたら妹も案の定寝ているみたいだ。
んじゃ俺も寝るかな。ついでに寝るなら必要ないだろうから、iPodを例の彼に貸してやる。
きしめん聴いて一人でふひふひ笑っててこわかった。

そんなわけで眠っていうるうちに大阪の市街までバスは進んでいた
目が覚めたときにはあと10分ぐらいで目的地到着となっていた。
とりあえず流石に不味いと思うので、例の彼に携帯を借りてアラシさんにメールしてみた。
ここまで来てお互いに会えなかったらやばいだろ。かなり。

ということでメール打ってみた。
(メール私の携帯でしてないから本文覚えてない。間違ってたらごめん)
アラシ:おぉ、駅の地下でゆっくりしてるよー
孔雀:わかったー、着いたら連絡するー。
アラシ:あい

いやぁ、ほんと待たせてしまってほんと申し訳ないぜ。
とりあえず大阪駅に着いた。
ここから電車とか地下鉄に乗って南海難波駅まで向かうことに。

んで例の彼の携帯を使って家に電話かけてみたりもした
孔雀「お母さんまだ帰ってきてないみたいだなー」
例彼「おまえんちどうなってんだ・・・」
孔雀「頼む、それを言ってくれるな・・・」

んで南海難波駅についたんでアラシさんにも連絡してみた
孔雀:今駅の北口にいるから!
アラシ:わかった、今から行くね
アラシ:え?北口ってどこ!
孔雀:え?駅の北出口だけど?
アラシ:どこの駅の!?wwww
孔雀;南海難波駅だが?
アラシ:え?wwwどこそれwwwwwww
孔雀:え?wwwwwwwwwwwwwwwwwww
アラシ:ちょw電話番号教えて
孔雀:え、そっちからおくtt
アラシ:090-xxxx-xxxx

ここでアラシさんに電話をかける(ごめん逆だったかも。よく覚えてない
アラシ「もしもし?孔雀さんけ?」
孔雀「はいはい、孔雀弱ですよー(あぁ、結構関西はいった喋り方かな)」
アラシ「ごめんな、ほんとごめんなー」
孔雀「あぁいや、かまわないよ。それで今どこにいるの?」
アラシ「あんな、、、えっとどこだろここwwwww」
孔雀「ちょwwwwwwwwww」
アラシ「そこまでどうやって行った?」
孔雀「電車とか地下鉄で来たよ。わからないときは駅員に『南海難波駅への行き方教えてください』って言って道教えてもらいながら来た」
アラシ「わかった、じゃすぐ向かうし。ほんとごめんな」
孔雀「あいよー」

 

妹「お兄ちゃん誰と電話してたの?」
孔雀「ん、ちょっとな」
例彼「メールもさっきからいっぱいうってたしな」
孔雀「まぁな」

うん、ここでアラシさんに会うなんて実は妹とか例の彼には話してないんだ
この二人は何とこのまま3人で町を回ると思ってる。
やっぱり旅行にはこういうサプライズがねーと面白くないぜ
うんうん、俺はこういう男なんでねニヤニヤ

例彼「なぁ孔雀なんで出発せんのん」
妹「お兄ちゃん、もういこーよ」
孔雀「うるせーなぁ、この成長するガラクタ共。俺がここで座ってたいんだから従え」
例彼「ちょ、何それwww」

んでまぁそこでかなり強引に2人を説得しながら結構な時間待ってたと思う。
するとふいに携帯(まぁ俺のじゃなくて例の彼の)が鳴り出したので
急いで出るとどうやらアラシさんは、ここの駅まで着いたらしい。

孔雀「ちょっとトイレ行ってくるわ。あと携帯もうちょっとだけ貸してくれ」
例彼「おう、わかった。壊すなよ。」
孔雀「俺はそんな機械オンチキャラじゃないだろうが・・・」

 
 

んでアラシさんに電話する
孔雀「もしもし、今どこ?」
アラ「なんかコンビニみたいな売店の近く」
孔雀「わかった、俺もそこわかるしそこで落ち合おう」
アラ「うん」

孔雀「売店まで来たけど」
アラシ「え?マジ?それっぽい人はいないぞ」
孔雀「えー、ここで合ってるよね(俺もロリコンっぽい人は見えないな)」
アラシ「え?あれ?もしかしてあれかな?」
孔雀「ん?いたか?」
アラシ「いや、ちょっと右手あげてみて」
孔雀「おう、あげたぞ」
アラシ「あー、わかったわかった」
孔雀「ん、どこどこ」
アラシ「こっちこっち、うしろ」

振り向くと、ロリコンっぽくない人が立っていた。

 
 

第一話:終